現在、新型コロナウィルスの為に全国の学校が臨時休校中となっています。そんな子供達を持つ親御さんは仕事を休んでいる人も多いと思います。
そこで気になるのが休んでいる間の休業補償です。会社との話し合いで出してくれるところ、全く出してもらえないところ、色々あると思います。
最初に休暇中の賃金について結論を言うと、
国から全額、助成金が出ます。
しかし、助成金が支払われるのは個人に対してではなく企業に対してです。
会社が働いている個人に休んでいる日の賃金を支払ったら、全額を国が企業に支払ってくれるわけです。
休業補償を払わない企業もある
国が全額出してくれるのなら当然、休暇中の賃金を支払ってくれそうですがそうでもありません。
1つ目の理由が助成金のことを知らないから。自腹で払うのは嫌だと思って払わないと決めたところもあると思います。
2つ目の理由が申請が面倒臭いからです。企業としては1円の利益にもならないのに休んだ日の賃金を支払って、国に申請を出すのは面倒臭いと考える企業もあります。
3つ目の理由が休まれると困るからです。
「小学生以下の子供のいる人は休んでも全額賃金を出す」
会社がこう言えば小学生以下の子供のいる人全員が休むと思います。その分、小学生以下の子供のいない人に仕事の負担が回ってくることになります。そうなると困るから休んだ分を払うと言わないのです。
別に休んでいる間の賃金を出さなくても法律違反じゃないので、助成金貰わずに賃金払わない企業も当然あると思います。
どうしたら休業補償を貰える?
まずは企業に直接言いましょう。
休んでいる間の賃金、助成金を貰って支払ってくれませんか?
1つ目の理由の企業が助成金のことを知らないパターンなら、案外簡単に出してくれるかもしれません。
2つ目の理由の面倒臭いから申請しないパターンなら「チッ、こいつ助成金のこと知ってたか」と思われるかもしれませんが、さすがに断りにくいと思います。
3つ目の理由だと、企業は休んで欲しく無いのに仕事を休んでいる訳なので賃金は出さないと言うかもしれません。
この記事を読むと、企業が面倒臭がって申請しないという相談もあるようです。
どうしても払ってくれなくて困るという人は厚生労働省のコールセンターに相談してみましょう。
助成金内容
貰える金額
労働基準法上の年次有給休暇とは別途、有給(賃金全額支給)の休暇を取得させた事業主に対する助成金制度を創設します。
厚生労働省HPより抜粋
年次有給休暇とは別途なので有給が残って無い人も貰えます。1日当たり8330円が上限となります。
貰える日数
2月27日から3月31日までの臨時休校によって休んだ日が対象です。臨時休校の開始が地域によって違うので日にちも変わってくると思います。
元々学校が休みの日曜日、春休みなどは臨時休校にならなくても子供達は家にいたはずなので休業補償は貰えません。
ただし新型コロナウィルスに感染した生徒のいる小学校、感染した生徒のいる疑いのある小学校は春休みでも補償の対象です。
時間単位も補償の対象
企業の勤務時間短縮などではなく、子供の為の半日休、早退も時間単位で補償の対象になります。
その他
就業規則に休暇等の規定が無くても条件に当てはまれば助成金は出ます。
両親以外の親族等が子供を世話するために休んて、事業主がそれを有給休暇の対象とするのなら補償の対象になります。
詳しくは下記ページを見て下さい。
最後に
まだ助成金の申請方法や詳しい要件も決まっていませんが、助成金が出ることは間違いありません。働いている会社と相談して、休暇支援を利用して休めそうな人は休んだ方が良いと思います。
「うちの会社は休んでいる間の給料は出さない」
そう言われたところも、助成金の話をすれば交渉の余地はあると思います。
とりあえず3月31日までとなっていますが、これから先のことはまだ何も分かりません。期間が延長されることもあるかもしれません。会社や家族と相談して休みの取り方などを話し合ってみて下さい。
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