知っている人も多いと思いますがご飯を冷やして食べるとレジスタントスターチが増えてダイエットに良いという話。
実際のところどうなのかを検証していきます。まずはレジスタントスターチについて。
レジスタントスターチのメリット
血糖値の上昇抑制
通常は小腸で吸収されて糖に変わるデンプンが、小腸では吸収されずに大腸まで行くので血糖値の上昇を抑制する効果があります。
プレバイオティクス
レジスタントスターチは大腸で腸内細菌の栄養源として働きます。腸内細菌の活動を助ける役割をプレバイオティクスと言います。
ラットを使った動物実験でビフィズス菌の増加が確認されています。
短鎖脂肪酸の産生
腸内細菌によって酢酸、プロピオン酸、酪酸、コハク酸などの短鎖脂肪酸に変えられます。大腸を酸性に保つことで悪玉菌が活動しにくく、善玉菌が活動しやすい腸内環境を整えます。
脂質代謝の改善
レジスタントスターチを長期間摂取することで血中中性脂肪やコレステロールを抑える効果があります。
カロリーの抑制
デンプンが小腸で吸収されるときと、大腸で短鎖脂肪酸として吸収されるときではカロリーが倍違ってきます。
本当に痩せる?
これなら冷やご飯食べてれば痩せそうな気もしますが、実際はどうなんでしょう?
ネットで調べてみると全く痩せないという意見も見られます。
ちゃんとした研究結果から検証していきます。
この実験の結果だと、炊き立てのレジスタントスターチ量が100グラムあたり0.325グラム。冷蔵したものが0.525グラム。
0.2グラムしか増えてないΣ(゚Д゚)
ご飯の60%以上が水分なのでデンプンは40%無いくらいです。それにしてもレジスタントスターチ量は少ないです。
冷やご飯で食べると100グラムあたり0.8kcalカロリーを減らせます。これに腸内環境のことを考えても微々たるもののようです。
無理して冷たいご飯食べるより運動した方がマシな気がする。
冷たい食べ物
レジスタントスターチは冷やご飯が有名だけど、基本的に何のデンプンでも冷やすとレジスタントスターチが増えます。
ポテトサラダやカボチャ、サツマイモ、うどん、そうめんも冷たいものだとレジスタントスターチが増加します。
夏はそうめんやうどんで美味しくレジスタントスターチが摂れます。
でも、これだけで痩せるみたいな過度の期待はしないように。温かい食べ物よりは痩せるくらいの気持ちで。
とろろ
結局、レジスタントスターチでは痩せれない気がします。しかしレジスタントスターチを豊富に含む食品があります。
それは長芋です。
冷やご飯だと100グラムあたり0.5とか1グラムとか言われていますが、長芋は5.8グラムも摂れます。
自然薯16グラム、つくね芋15.3グラム、いちょう芋12グラムと長芋系は全てレジスタントスターチが豊富に含まれています。
一つ大事なことは加熱せずに生で食べることです。加熱するとレジスタントスターチが無くなってしまうので注意です。
つまり、はにおが好きなとろろうどんは痩せるために最適な食べ物だったのです。
みんなもとろろうどんを食べよう。
レジスタントプロテイン
レジスタントスターチに似ている物でレジスタントプロテインがあります。
レジスタントスターチはデンプンなので糖です。レジスタントプロテインはタンパク質です。
酒粕、そば、大豆製品などに含まれています。
脂質を吸着して体外に排出するのでコレステロールを低下させる効果があります。
コレステロール高めの人はとろろそばを食べましょう。
最後に
はにおの勝手な印象なんだけど、そうめんや冷たいそばを食べたせいで太ったという話は聞かないような気がします。
はにおはとろろそば好きだから太らずに済んでいるのかもしれません。
ダイエットに運動したり食制限するのが嫌な人は、とろろうどんかとろろそばを食べてみると良いかもしれません。
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