建築士、建築デザイナー、建築家、違いは何？

建築士は１級建築士、２級建築士だと分かると思います。あまり聞かない木造建築士というものもあります。

それでは建築デザイナーって何でしょう？

建築デザイナーは肩書です。資格とかは必要ありません。建築士の仕事をしなければ名乗ってても罪にはなりません。今日からはにおが建築デザイナーだと言っても問題ありません。名乗らないですけど(笑)

建築家も肩書です。建築家を名乗っている人で建築士の資格持ってない人もいます。ただ国家資格の士業は紛らわしい名称の使用を禁止しているので、何の実績もない人間が名乗っていると罰せられる可能性もあります。

資格無しと間違われないように、建築家や建築デザイナーを名乗る人も「建築家、一級建築士」「建築デザイナー、２級建築士」みたいにホームページやSNSに併記していることが多いです。

一般の感覚からすると当然資格持ってると思ってしまいますが持ってないんですね。

資格無しでも設計出来る

設計事務所や建築事務所で設計している設計士さん。当然資格持っていると思ってしまいますが、持っていない人がたくさんいます。

ビックリすると思いますが、資格を持っている人が管理して責任を持てば持ってない人達でも設計出来ることになっているのです。ちゃんと隅々までチェックしていれば安心ですが忙しくてハンコを押すだけの人もいるそうです。

なぜ資格無しでも設計出来るのでしょう？

それは建築士の受験資格にあります。２級建築士だと学校で建築の勉強をしていないと７年の実務経験が必要になります。高校で建築を学んだ人で３年の実務経験が必要になります。

平成２１年以降に入学した人は単位によって０～５年になります。

建築士の資格持っている人の下で実務経験を積む訳ですね。

名乗っていても資格無ければ建築確認などが出来ないので仕事が出来ません。それならば一般の人が困ることは無さそうですがそうでもありません。

SNSで知り合った恋人、結婚相談所で知り合った人が建築デザイナーを名乗っていたら何か格好良く聞こえませんか？

もし名乗っていたら資格を持っているかどうか尋ねることをオススメします。無資格で建築デザイナーを名乗る人間は胡散臭い人間が多いです。

大学や専門学校で建築を学んでいたのなら実務経験無し、もしくは１年で２級建築士の受験資格があります。それなのに資格を取らずに建築デザイナーを名乗っていれば努力の出来ない人の可能性が高いです。

高校で建築を学んでいたのなら実務経験は３年前後必要です。若い人なら実務経験を積んでるのを格好つけただけかもしれませんが、そうじゃないなら注意です。

建築を学んだこと無いのに建築デザイナーを名乗っている人は問題外だと思います。

恋人じゃなくてもSNSでこういう人がいたら注意しましょう。詐欺に巻き込まれる可能性があります。建築デザイナーに限らず資格のいらない肩書を使う人は要注意です。

１級建築士は凄いけど２級建築士は・・・

みたいなイメージありませんか？

２級建築士でも学校で学んだり実務経験積んだり資格取るのに大変な資格です。周りに２級建築士の人がいたら見直してあげてください。

建築士に限らず士業の資格は何かあると資格を取り上げられてしまいます。資格持っているということは馬鹿なことはそうそう出来ないということです。

２級建築士は信用できる立派な国家資格です。

資格無しの人間が設計している現状を良くないと思ったのか、建築士の資格持ちが大量に引退するのを控えているからなのか、来年の２０２０年３月より法律が変わります。

高校卒業したらすぐに２級建築士の試験が受けられ、大学卒業したらすぐに１級建築士の試験が受けられます。これまでの実務経験の期間は建築士の免許登録をするための実務期間になります。

そして２級建築士の免許があればすぐに１級建築士の試験が受けられるようになります。つまり、建築系の高校卒業して２級建築士試験受験。合格したら２年の実務経験を積んで２級建築士の免許登録。１級建築士試験受験して合格したら４年の実務経験を積み１級建築士の免許登録。

努力すれば大学に行かずに働きながら２４歳で１級建築士として独立出来ます。並大抵の努力では無理ですが。

来年は法改正が多い気がしていたのですが、その中で気になっていたものの一つを紹介。将来、建築の仕事を考えているお子さんがいたり、実家の仕事を継がせたいと思っている人には重大な法改正だと思います。知らない人も多いので教えてあげましょう。

あとは資格のいらない肩書きを使っている人間には注意しましょう。