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犬の気管虚脱という病気について

日田

はにおのブログを見てくれている読者の方には犬や猫などの動物を飼っている方が多いので、今日は犬の気管虚脱について書こうと思います。


気管虚脱(きかんきょだつ、tracheal collapse)とは気管がその本来の弾力性を喪失し,異常に拡張および扁平化することで発症する呼吸障害。小型犬種や短頭種に多く発生する。発生部位により頚部気管虚脱および胸部気管虚脱に分けられ,主に頚部気管虚脱は吸気時に,胸部気管虚脱は呼気時または咳嗽発作時に発症する。原因は不明であるが、肥満、気管軟骨の変性、慢性気管支炎などの存在で発生率が高くなる。喘鳴(ぜいめい)と呼ばれるガチョウの鳴き声に似た特徴的な異常な呼吸音を伴う努力性呼吸または呼吸困難や咳との合併が認められる。咽頭麻痺、肺炎、うっ血性心不全などとの鑑別が必要。呼気時および吸気時,または喘鳴を伴う呼吸発作時のエックス線撮影または気管支鏡検査により確定診断を行う。治療は咳の消失あるいは軽減を目的とする鎮咳剤を用いる。その他症例に応じて鎮静剤、気管支拡張剤の投与、酸素吸入を行う。内科的治療の効果が認められない場合は外科手術の適応を検討する。

Wikipediaより
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症状

  • 喘鳴と呼ばれるガチョウの鳴き声のような呼吸音。「ガーガー」だったり「カッ、カッ」だったり。
  • 呼吸が苦しそう。
  • 舌や口の中がチアノーゼで青紫色になっている。
  • よだれを垂らす
  • 水を飲むときに飲みずらそうにしている。
気管虚脱(犬の病気)tracheal collapse

気管虚脱の動画です。見た感じでも苦しそうなのが分かります。

犬の逆くしゃみ(発作性呼吸)

気管虚脱と間違えやすいもので逆くしゃみというものがあります。犬種によって様子が違うので判断が難しいかもしれません。

数分で症状が治まるのが逆くしゃみで、ずっと続くのが気管虚脱だと言われていますが動物病院で診てもらうのが一番確実だと思います。

原因

原因には老化、肥満、遺伝、呼吸器の感染、首輪の圧迫などがあります。肥満の場合はダイエットすることで症状が改善されます。

環境によっても誘発されるので夏に発症することが多いです。温度や湿度を調整して過ごしやすい環境にしてあげて下さい。

首に負担をかけないハーネスもあるので小型犬を飼っている方は参考にしてみて下さい。

かかりやすい犬種

トイプードル、チワワ、ヨークシャテリア、パグ、マルチーズなどの小型犬がかかりやすいです。

大型犬でもレトリバーなどはかかるようです。

老犬がかかりやすいですが、若い犬でもかかります。

治療方法

まずはレントゲン検査か気管支鏡検査をして重症度のグレード分類をします。

グレード分類
  • グレード1 気管の内腔が25%減少。
  • グレード2 気管の内腔が50%減少。
  • グレード3 気管の内腔が75%減少。気管の筋肉が粘膜に部分的に接触している。
  • グレード4 気管の内腔が90%以上減少。気管の断面が平たく潰れている。

投薬治療

グレード1の場合は投薬治療や原因の除去をします。咳止め、抗炎症薬、気管支拡張剤などを投与します。感染症が原因の場合は抗生物質の投与を行います。

肥満が原因の場合はダイエットをして肥満を解消します。呼吸がしずらいので運動ではなく食事の量を減らすことになると思います。

手術

グレード2以上だと手術の必要性が出てきます。主に気管内ステント法と気管外プロテーゼ法(PLLP法)の2種類が行われています。

気管内ステント法

気管の内部にステントと呼ばれる筒状の管を挿入して内側から気管を広げる方法です。手術時間も短く喉の切開も必要ではありません。

ただし、喉に異物が入るので咳がひどくなる場合があり、サイズが合っていないとずれて気管を傷つけてしまったりします。気管内に肉芽組織が形成され、さらに気管が狭くなる場合もあります。一度挿入したステントは取り出すのが困難です。

気管外プロテーゼ法(PLLP法)

喉を切開して気管の外側にプロテーゼ(アクリル材を加工したもの)を巻き付けて縫い付けていきます。プロテーゼに引っ張られて気管が広がっていく手術法です。縫い付けた糸は粘膜へと変わっていくので抜糸の手術はありません。

合併症も少なく現状では最良の手術方法ですがデメリットもあります。手術が難しく行える獣医師が少ない。手術時間が長くなるため体の負担が大きいので、犬の体力次第では手術が出来ない。そして費用がステント法の倍くらいかかることです。

新しい手術法

大分県日田市という田舎に住んでいるはにおですが、実はこんな田舎に呼吸器系のスーパードクターが住んでいます。他の獣医師さんでは助けられない重度の気管虚脱の犬達を何匹も救っています。

海外の獣医師からも手術法に問い合わせがあったり、新聞に取り上げられたりしています。

ペット救い 人癒やす 獣医師の末松さん 「気管手術の技術広めたい」
呼吸ができず気管チューブを入れてなんとか延命しているチワワが、末松どうぶつ病院(日田市)に運ばれてきた。気管が扁平(へんぺい)につぶれ...
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新しい治療法とは、開発した新しい治療器具を気管外に巻き付けて縫い付け気管を広げる方法です。気管に分布する血管、神経を温存するので合併症が起きにくいです。

気管外科はこれまで合併症の多い手術と考えられ、敬遠されがちでしたが(気管壊死の発現率20%、喉頭麻痺発現率17%)、当院では独自で血管および神経の温存による治療を実施することで高い成功率を得ております(2017年現在、気管壊死の発現率0%、成功率98%、喉頭麻痺発現率2%)。また、全国各地で講演や出張手術の依頼を受けて実施しております。
気管虚脱は治る病気です。動物病院からのご紹介、セカンドオピニオンご希望の方はお気軽にご連絡ください。

末松どうぶつ病院HPより

合併症が37%もあるところを2%まで抑えています。難しい手術なのに成功率98%は凄いです。

うちの犬が気管虚脱だけど日田市は遠すぎるなぁという人も、出張手術をやっているみたいなので問い合わせてみて下さい。

末松どうぶつ病院 | 大分県日田市 | 動物病院 | ペットの心臓病 | 気管虚脱
末松どうぶつ病院|末松どうぶつ病院は大分県日田市にある動物病院です。 高度な専門診療から予防診療まで、幅広い診療で大切なペットの健康をサポートいたします。

もう助からないと言われた犬も助けられるかもしれません。諦めないで一度連絡してみて下さい。

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